父と娘の日記

或る70歳台父と40歳台娘の日々ー共通の趣味は、読書、音楽鑑賞(主にクラッシック)、登山、旅行等。

高校教師(真田広之、桜井幸子)

今週のお題「もう一度見たいドラマ」

 

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高校教師(真田広之桜井幸子)【TBSオンデマンド】


ヒットメーカー・野島伸司が「教師と生徒の愛」という禁断のテーマを描き、最終回には33%もの高視聴率を記録した。出演は真田広之桜井幸子京本政樹持田真樹ほか。(C) TBS

 

■『高校教師 [真田広之桜井幸子]』
主人公の羽村隆夫(真田広之)は、生物教師として日向女子高校へ赴任する日の朝、駅の事務室で同校の生徒・二宮繭(桜井幸子)と出会う。教師生活に不安を感じる隆夫に、繭は「守ってあげる」という不可解な言葉を残して去っていった。不思議な出会いを果たした隆夫と繭だが、教師と生徒という関係はやがて、素直な自分を唯一表現できる大切な相手へと変わっていくのだった……。

●ストーリー
主人公の羽村隆夫(真田広之)は、生物教師として日向女子高校へ赴任する日の朝、駅の事務室で同校の生徒・二宮繭(桜井幸子)と出会う。教師生活に不安を感じる隆夫に、繭は「守ってあげる」という不可解な言葉を残して去っていった。不思議な出会いを果たした隆夫と繭だが、教師と生徒という関係はやがて、素直な自分を唯一表現できる大切な相手へと変わっていくのだった……。

 

 

◆第1話 禁断の愛と知らずに
生物の非常勤講師として女子高への勤務が決まった羽村隆夫。全ては着任初日の朝に始まった……
3か月という条件で女子高校の生物教師を引き受けた羽村隆夫。着任初日の朝、偶然同校の生徒・二宮繭と出会う。始業式の後、同僚の宮原に生物室を案内された隆夫は、教壇に隠れている繭に気付いた。そして宮原が教室を出た後、繭は自己紹介をして去っていった。そして繭は初授業を終え帰る隆夫を尾行し、隆夫のアパートまで上がり込んでしまう。そこへ隆夫の恩師の娘で婚約者の三沢千秋が訪れ、繭は複雑な気持ちで部屋を出ることに。翌日、隆夫は同僚の新庄徹と夜の繁華街を巡回し、初めて生徒の補導を体験。そして雨の中帰宅した隆夫。そこには、びしょ濡れになりながら、アパートの前で隆夫の帰りを待っていた繭がいた……。

 

◆第2話 嘆きの天使
繭の親友・直子が想いを寄せる教師・藤村にレイプされ……
雨の中自分の帰りを待っていた繭を部屋に入れた隆夫。だが、それを目撃したとの通報が学校に入り、その件で隆夫は同僚の新庄からも注意を受けることに。隆夫が周囲の目を気にして繭を避けているにも係わらず、彼が新しく顧問となったバスケット部に繭が入部。一方、想いを寄せる教師・藤村に弁当を届ける健気な直子だったが、藤村は快く受け取っておきながらも、実は焼却炉にそれを捨てていた。そしてある日、手作りのマフラーを渡す為視聴覚室に藤村を訪ねた直子は、突然藤村にレイプされてしまう……。

 

◆第3話 同性愛
部活の練習後、部室で2人きりになった麻美と繭……
隆夫を執拗にバスケット部から退けようとする麻美。麻美が隆夫を顧問として認めることを賭けたワンゴールの戦いに勝った繭だったが、それでもさらに隆夫を目の敵にする麻美の態度は変わらなかった。そしてある日麻美は部員に命令して隆夫を倉庫に閉じ込める。そして、練習後、麻美は部室で繭にキスをし、繭は麻美の気持ちをそこで初めて知ったのだった。一方、藤村にレイプされショックを受けた直子は、3日ぶりに登校。明るく振る舞うが、全てを撮影したビデオの存在を知ることになる。そして藤村に憧れを抱いていた自分自身に憤りを感じるのだった。

 

◆第4話 僕のために泣いてくれた
繭を部活に連れ出すことを阻止された麻美が隆夫に塩酸を投げつけ……
隆夫は嫌がらせを続ける麻美を生物室に呼び出し注意するが、麻美は自らの制服を引き裂き大声を上げる。この事件以来、隆夫は生徒達から授業をボイコットされるが、繭だけは出席していた。放課後、生物室から繭を部活へ連れだそうとする麻美を止めた隆夫に、逆上した麻美は塩酸を投げつけた。その瞬間隆夫をかばったため、繭は塩酸をかぶり火傷を負ってしまい……。

 

◆第5話 衝撃の一夜
終電車を逃した隆夫と繭は旅館に泊まることに
繭に火傷を負わせた麻美は「今にあなたも男に幻滅する」と言い残し転校した。繭は「持久走で1位になったら映画に連れていって」と隆夫にねだる。一方、直子は「食事に付き合えばビデオテープを返す」と藤村から誘われそれに応じるが、返されたテープはダビングしたものだった。繭は映画を見た後、海に行こうと隆夫を誘った。2人は江ノ島で楽しい時を過ごすが、夕食の途中で激しい雨に見舞われた。帰りの時刻を気にする隆夫は、帰りたくないと駄々をこねる繭を突き放すが、しかし見捨てて帰る事も出来ず、駅で繭を待つ。が、繭が現れたのは最終電車が出た後だった。2人は旅館で泊まることになる。繭は、父親・耕介に「好きな人と一緒にいる」と電話をし、耕介は、隆夫に深い嫉妬を覚えるのだった。

 

◆第6話 別れのバレンタイン
耕介の娘・繭への大きな嫉妬心。そして本心とは裏腹の悲しい別れ―
繭の父親・耕介の密告で、隆夫が繭と外泊したことが学校中の噂になり、停学処分を受けた繭は家庭教師の監視下で自由を奪われていた。隆夫の処分は保留となったが、隆夫は教師を辞める決心。耕介にもその意思を伝えるも、耕介は「君に繭は受け止められない」と言い嫉妬心をあらわにするのだった。一方直子は、新庄の息子にバレンタインのチョコレートを渡すという口実で新庄宅を訪ね、3人で楽しい時を過ごすが、直子を待ち伏せしていた藤村の執拗な嫌がらせは、直子に脅迫感を一層募らせるのだった。教育実習生らの歓迎会で、隆夫を詰問した新庄は、辞職すると語る隆夫に「教師を辞めれば、繭との関係を認めることになり、繭は退学させられる」と叱咤し殴りつけた事件が起こる。そしてバレンタインの夜、家を抜け出し雪の中で隆夫を待ち続けた繭に、隆夫は本心とは裏腹に「もう2人で会うのはよそう」と伝え、繭は大きなショックを受けるのだった。

 

◆第7話 狂った果実
知り合いの自殺に直面し傷つく繭を目にし、隆夫に改めて湧き上がる繭への想い……
繭は隆夫を忘れるため夜遊びを始めた。ある夜、繭は校外指導中の隆夫と藤村に見つかり、ナンパされた男の車で逃げた。その後マンションの一室で酔いつぶれた繭は、輪姦されそうになるが、その部屋の持ち主・亜弓に助けられる。そして隆夫に無言電話をかけた繭は、「もう、僕のことを忘れてほしい」という隆夫の言葉と、電話の向こうの里佳の気配に再びショックを受ける。行き場を求め、助けてもらった亜弓のマンションを訪ねた繭。亜弓もまた失恋の痛手を負い、傷ついた女性であった。亜弓の部屋に泊まった翌朝、繭は浴室で手首を切って自殺している亜弓を見て愕然とする。教師として繭を警察に引き取りにきた隆夫は「死にたくない」と肩を震わせる繭を見て、繭への愛情が拭い去れるものでないことを実感するのだった。そして直子が体育の授業中倒れ、妊娠が発覚。藤村に産むことを強要された直子だったが、新庄に付き添ってもらい中絶をすることに。そして、結局直子はその新庄にさえも、父親の名を明かさなかったのだった。

 

◆第8話 隠された絆
繭に対する気持ちを正直に伝えようと自宅を訪ねた隆夫が目にしたものとは……
隆夫に好意を持つ教育実習生の里佳に呼び出され、隆夫と別れるように言われた繭。その事を知った隆夫は強い怒りを覚えるが、これは繭に対する愛情からくるものだと改めて実感するのだった。翌日、隆夫は下駄箱の中に「助けて」と書かれたメモを入れている繭を見つける。メモの意味を問いただす隆夫に、繭は「もう入れない」とだけ言い、その場を去るのだった。隆夫は繭に対する気持ちを、正直に繭に伝えようと、繭の自宅を訪ねた。ガウン姿の父・二宮に案内された部屋で隆夫が見たのは、脱ぎ散らかされた制服と裸で横たわる繭の姿だった……。

 

◆第9話 禁断の愛を越えて
繭を救う決心をした隆夫に「繭を愛している」と言い切られた耕介は……
繭と父・耕介との関係を知った隆夫は、嫌悪感を払拭出来ず、繭を避けていた。ある日繭は直子の部屋で、直子が藤村に暴行されたビデオテープを見ることに。その後藤村のロッカーからマザーテープを盗み出した繭は、新庄の机の上にそれを置いたのだった。ビデオを見た新庄と隆夫は驚き、藤村に詰め寄るが、逆に藤村は「事が公になれば傷つくのは直子だ」と開き直るのだった。一方、隆夫の嫌悪感を感じ取り別れを告げた繭。そしてその夜藤村は直子の家を訪ね、「僕に従順でなかった罰だ」と直子を殴打し、「君と同じ痛みを味わう」と自らの手もナイフで傷つけた。翌日、直子の顔に出来たアザを見て藤村の仕業と悟った新庄は、職員室から教室、屋上へと藤村を追いかけ叩きのめした。しかし藤村は「悪いのは、愛される事ばかり望む女達だ」と呟くのだった。直子の為に教職の身を投げうった新庄を見て、繭を救う決心をした隆夫。彼は繭の家へ行き、耕介に「繭を愛している」と言い切り……。

 

◆第10話 僕たちの失敗
空港で繭と耕介の姿を発見した隆夫が起こした衝撃の行動とは……!
新庄に打ちのめされ入院した藤村に、告訴を取り下げるよう隆夫は頼むが、藤村はそれを拒否。新庄の辞職を知った直子は、藤村を訪ね、事実を自ら暴露してでも「負けない」と言い切るのだった。「研究室に入り、君と向き合う」という隆夫の言葉に幸福を感じる繭だったが、隆夫の部屋に匿われている自分を連れ戻そうと暴れる父・耕介の影は拭い切れなかった。放課後、隆夫と繭は水族館でデートし楽しい時を過ごしたが、隆夫は耕介への嫉妬で、繭をつい責めてしまい、彼女を傷つけてしまう。事実上、クビになった新庄は「俺も、事件のことも忘れろ」と直子に告げ、学校を後にした。酒を酌み交わしながら隆夫は新庄に「(2人とも)お互い過去を知らない相手と一緒になった方がいい」と言われるが、隆夫は逆にその言葉で繭しかいないと感じた。一方、自分と父親の関係を嫌悪する隆夫の気持ちを察した繭は、「今は自分を必要とする父親と遠くへ行く」と書いた手紙を残し、姿を消した。後を追い成田空港で2人を発見した隆夫は……。

 

◆第11話 永遠の眠りの中で
警察に追われ1人で新潟へ発った隆夫。そこに置き去りにしたはずの繭が現れ……
刺されたことを周囲に悟られぬよう、隆夫と繭と共に自宅へ戻った耕介は、肝臓の悪化で余命幾ばくかの身であった事を隆夫に告げる。そして2人を部屋から閉め出すと、アルコールをまいて火を放ってしまった。その後、耕介の焼死をニュースで知った新庄のもとに隆夫と繭が逃げ込んできた。自首するという隆夫を制した新庄は2人に通常通り登校するよう諭すが、警察の追求は厳しく、隆夫への疑惑は深まっていった。数日後、繭と故郷の新潟に行く約束をしつつも、繭を新庄に託し、1人で発った隆夫。車窓を眺める隆夫。そして繭との思い出とオーバーラップするように、繭が隆夫の前に現れる。互いに運命を共にする覚悟を感じた2人は、車内で束の間の幸せな時を過ごす。警察が次の停車駅で待ち受けているとも知らず、汽車に揺られる2人は、誰も妨げることの出来ない深い眠りにつくのだった……。

 

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◆キャスト、スタッフ
真田広之桜井幸子赤井英和京本政樹持田真樹峰岸徹、中村栄美子、渡辺典子、金田明夫山下容莉枝、森田洸輔、小坂一也、黒田アーサー、山崎満、小宮健吾 ほか 主題歌:「ぼくたちの失敗」森田童子
プロデューサー:伊藤一尋 ディレクター:鴨下信一吉田健、森山享 脚本:野島伸司